世界は悲しみに満ち満ちている
それは青い黄昏
寂しいと叫んでも、誰も答えてくれない
きっと、多数決で創られている瓦礫の山は
崩されるのを待っている
だから、ここにいた証もすぐ消える
わかっているのに
目閉じると鮮やかに再現される
それは見たこともない南国の楽園
燃えるような赤い花
不幸だと思いたくない
自分を哀れみながら
重い体を引きずりながら
深夜にこぼれ落ちていく自分は
元のカタチに戻ることを拒む
青い黄昏の中に置いてきてしまった
私は私であるしかなく
私は私であることを辞めていこうとしている
<はてなポエマラー・sora>