soraの日記

統合失調症を抱える患者の備忘録

NHKスペシャル 地球大進化

 山崎努は演技派ですなぁ。
 つい、引き込まれてしまいますね。


 ⑤は、ネアンデルタール人の話がでましたね。
 ホモ・サピエンスネアンデルタール人の共存の辺りは
 小説の『大地の子エイラ』を思い出しました。
 映像化しているらしいんですが、
 小説版しか知らないんですよねぇ。
 でも、この話も翻訳本臭さが抜けないから、
 読むのが大変だったなぁ。
 でも、面白かった。
 ネアンデルタール人が滅びた説が出て、
 ちょっと感心。
 人類(ホモ・サピエンス)とこんなに似ていたのに、
 小さな差で滅びた。

 進化は絶滅の歴史。

 言われて見れば当然のフレーズですが、
 辛いです。
 『あなたの祖先です。』
 くりかえし言われると、
 バクテリアでも愛着が湧くもんです。


 ⑥は『そして、未来へ』
 その時代、繁栄を極めた種は
 次の時代の幕開けとなる天変地異に耐え切れず
 必ず、絶滅する。
 今、地球で最も栄えている種である人類も
 遠からず……絶滅、する。
 地球があと50億年も持たないのだから、
 そのときには、地球にへばりついていた生物は
 一緒に肥大した太陽に飲み込まれる。
 太陽から生まれて、太陽に帰るのだから、
 それはそれで一つの「幸せ」の形。
 今、空を見上げ、輝いている太陽。
 私たちに恵みも苦しみも与えてくれる
 その「お日様」に、飲み込まれる。
 ただ、そのとき人類(ホモ・サピエンス)はいるとは限らない。
 そのことが寂しい。
 たまらなく切ない。
 考えることができる、肥大した脳が
 『自分たちが生きた証』を遺せないのが、
 悲しいと言っている。
 私たちは、自分自身で地球の環境を変えている。
 『自然破壊だ』と叫ばれて久しい。
 けれども、過去46億年の歴史から見れば、
 ささやかな変化。
 全洋蒸発、全球凍結したことがある地球にとって、
 温暖効果は微笑ましいことだろう。
 そのせいで、人類は死んでいく。
 きっと、新しい地球の覇者のために、
 人類は絶滅していくのだ。
 新たな進化のために、
 愛する地球で生きていくために、
 私たちが生きていた証を『誰かに』知ってもらうために。


 と、書いていたら、
 あれを思い出しました。
 新井素子SF小説チグリスとユーフラテス』。
 『生きていた証』を人は、どう遺すのか。
 子をなすのか。
 文化(歴史)を守るのか。
 芸術とするのか。
 それとも、建造物……。
 DNAは、記憶していてくれるのだろうか。
 私たちを人類がいたこと。


 未来は頼りないですね。