soraの日記

統合失調症を抱える患者の備忘録

どうもナマポです。

生活保護を受けている精神病患者です。

 今はだいぶ生活保護を受けるのは簡略されているみたいですが、私が受けた時は大変でした。
 憲法でうたわれているように、相互扶助があるのです。


 バイトしている学生に一切、授業費を払わずに、生活費を入れろと言われた親がどうやって援助ができるのでしょうか?
 私自身が実家暮らしをしていた時は、水道局の人が来て『これからお金を支払わなけば、水を止める』と言われて、バイト代から出すこと度々。
 その他にもガス代も、電気代を支払いました。


 プロフィールに記載してあるように、児童虐待していた親です。
 子どもを性的虐待以外の虐待をしていおいて、さらにお金を無心しているのです。
 さすがに、毒親から逃げるためには、距離を開けるしかありません。


 そんな親から縁を切るために、一筆を書いてもらわないといけなかったんです。
 『紙切れ一枚で親子の縁が切れるなんて嫌だ』と泣きつかれました。
 別に戸籍を単独で作るわけじゃないんだから、日本の法律的にはちゃんと記載が残ります。


 すでに精神科に通い始め、メンタルがボロボロだったんです。
 生活保護費よりも安い年収で働いており、その中から地方税も、国民年金も払っていました。
 もちろん三割負担とはいえ、通院代を自分で出していました。


 役所の方でも水際対策もされました。
 精神科医に診断書を書いてもらってもなお「まだ若いんだから働けるでしょ」とは言われました。


 これって、死んだ方が楽なんじゃ?
 生きる意味って、どこにあるの?


 ってなりました。
 紆余曲折があって、無事に生活保護を受けることができるようになりましたが、その書類の量が『鬱だ氏のう』って言いたくなるぐらいのものでした。
 当時の通院先の先生は『あなたよりも症状が重くて、薬を飲みながら、働いている人もいる』と言って、障害者手帳どころか、自立支援の手続きもしてくれませんでした。
 ケースワーカーさんには、何度も自立支援の手続きをするように、求められました。
 でも、先生が『書かない』と言っている以上、患者である私にはどうにもできません。


 何があったかよくわかりませんが、とある年から、お役所さんの態度が変わったのです。
 『今の通院先があっていないようだから、新しい病院に行く気はありませんか?』と。
 今、通っている先のクリニックに案内されました。
 先生はいくつかの問診をした後に、すぐさまに手続きに入ってくれました。
 働いていた経験があるので、障害者手帳の等級は低いものの、自立支援制度も受けることができるようになりました。
 そしてケースワーカーさんは、一度も『働いてください』とは言いません。
 むしろ家庭訪問の度に『困っていることはありませんか?』と聞いてきます。
 しかも、賃貸の更新などにまとまった額が必要になる度に『もし受給額では賄いきれずに足りなくなったら役所に相談してください』と言われるほどです。


 生活保護法にうたわれている通りに『健康で文化的な最低限度の生活を保障する』されています。
 地方税は非課税です*1
 国民年金は一部支払っていることになっています。
 生命保険は入れませんが、子どもがいるわけではない世帯です。


 医療費は国が全額補助してくれます。
 もちろん指定された病院や薬局でなければ、10割負担になっていまいます。
 セカンドオピニオンをすることは、原則的にできません。
 しかも顔なじみになっている病院や薬局でなければ、医療券や調剤券を前もって役所に発行してもらって、それを毎月、提出しなければなりません。
 救急車を呼ぶほどの重篤な症状になっていない限り、這ってでも役所に行かなければなりません。


 顔なじみになっている病院や薬局が、何故、大丈夫かというと、『スミマセン、後で役所から送ってもらいます』と言えるからです。
 役所が開いている時間であれば、その場で電話連絡をすることも可能です。
 これがちょっとネックなんです。
 役所の福祉課と連絡が取れる時間。
 つまり土日祝は繋がりませんし、平日は朝の8時から夕方の17時15分までです。


 そんなに器用に急病人になれるはずもなく、インフルエンザなどにかかり死の危険に値する39度代の高熱になっても、病院には行けないのです。
 救急搬送されても、救急車内で病院側に『受け入れ拒否される』こともあり、たらい回しになった経験もあります。


 一部の例外を除けば、持ち家を持つことはできません。
 必ず賃貸契約になり、負担額には上限があります。
 不動産さんが取り決める管理費や家賃を振り込む際の発生する手数料は保護費の中から出さなければなりません。
 車を持つこともできません*2
 もちろん一部を除き、ペットを飼うこともできません。
 特例として単身の高齢者にとってペットが家族になっていて、精神的な安寧につながり、受給されいる保護費の中からペットの面倒を見ている、という事例ぐらいでしょうか。


 生活保護世帯の子どもは義務教育並びに公立の高校に通うことはできます。
 が、それ以降は、本人が世帯から抜けて、進学するしかありません。
 そうしなければ高校を卒業と同時に、就職させられて、相互扶助のために家庭のためにお金を入れなければいけません。
 もちろん放送大学などの講座を受けて、大学卒業の資格を取ることは不可能ではありません。
 ですが、それらのお金は保護費の中から賄わなければならないのです。
 なりたい職業に子どもがつけない。そんな可能性もあるのです。
 公的な資格には大学卒業が条件だったり、実務経験が3年以上などがあったりします。


 取り急ぎ、生活保護制度についてを書きましたが、まだまだ問題点があるので、それは後日に。

*1:消費税は持っていかれますが

*2:働いていて、足りない年収分を生活保護が差額分を賄っていて、就職先が免許が必須だったり、通勤に車を求めている場合は車を所有することはできます