soraの日記

統合失調症を抱える患者の備忘録

生活保護を受けている統合失調症患者の体験談

ちょっと長くなりましたが、お暇な方は読んでみてください。

 前回、ナマポと蔑称を使ったように、私自身が精神科医により統合失調症の診断を受け、二週間に一度という頻度で通院して、投薬治療を受けています。
 生活保護費を全額、支給されています。
 よく『働いたら負け』というような目で見られても仕方がない生活を送っています。


 目に余るような行動をしなければ、受給費の使い道は自由です。
 なので私自身も一月に一万近くは嗜好品に費やしています。
 多くはルイボスティーを代表とする健康茶です。


 睡眠障害を抱える統合失調症患者であり、夕方以降のカフェイン類を制約されているという問題もあります。
 現在、サイレースと呼ばれる睡眠薬を処方されています。
 最初は、今は日本国内では流通されなくなったハルシオンの中でも銀ハルというものを使っていました。
 アモバンベゲタミンも使用しました。
 中途覚醒が頻繁であり、早朝覚醒もしています。
 睡眠薬を飲むにあたってカフェインの摂取は避けなければなりません。


 健常者であっても、カフェインの過多は、入眠の妨げになり、睡眠の質を下げます。
 日本人であれば馴染みのペットボトルの緑茶はコーヒー以上のカフェインが入っています。
 飲み方によっては、エナジードリンク類以上に危険なものも多いです。
 特に玉露入りと書かれているものは、成人の一日の摂取量を軽く上回るものです。
 緑茶の仲間である中国茶(ウーロン茶、プーアル茶ジャスミンティーなど)や紅茶も産地と製法が違うだけで、カフェインの含有量はさして変化がありません。
 健康的だと言われるほうじ茶であっても、緑茶を加工しただけで、カフェインは除去されていません。


 薬の副作用があり、健常者よりも、水毒症があります。
 喉を潤すのに清涼飲料水の飲みすぎも問題でしょう。
 たいていのものは、砂糖が多く入っており、糖質過多になってしまいます。
 薬の副作用で他人よりも糖尿病になりやすいのに、さらに糖尿病への道を進みやすくなります。


 なので、自力でお茶を淹れる必要が出てくるのです。
 ましてや、日本は近年、猛暑です。
 汗をかいて、脱水症状を起こして、ミネラル不足になり、生命の危険に陥ります。


 500ミリリットルの健康茶を購入し続けるよりも、毎日、リーフティーティーバッグから、お茶を煮だして、保冷&保温ができるマイボトルを持ち歩いた方が安上がりです。
 家の中にいたとしても常温で健康茶を一リットルほど常備して、喉の渇きを覚える度に飲んだ方が得です。


 統合失調症の薬としてラツーダ錠が出されている以上、柑橘類、特にグレープフルーツが入った飲料は口にできません。
 薬の効果が半減するだけではなく、一回でもグレープフルーツジュースを飲んだら、長期に渡り、薬が効き目がなくなります。
 なので、香料としてグレープフルーツの味を再現している物なら飲むことはできますが、果実や果肉が入ったものは口にできません。


 健康茶といっても上記のようにウーロン茶がブレンドされていたら飲めません。
 なので成分表とにらめっことして購入することになります。
 最も飲むのがルイボスティー系です。
 ミネラルが豊富なだけではなく、メーカーの努力が素晴らしく、ハーブや果実と配合することにより、飲みやすい香りと味になっています。


 夏場であれば、麦茶のお世話になっています。
 ホットでも不味くはないのですが、何となくアイスか常温を飲むことが多いです。


 他には、そばにアレルギーがないのでそば茶、大豆にアレルギーがないので黒豆茶、トウモロコシ由来のコーン茶を飲んでいます。


 さすがに水道局が努力をしていても、浄水器もつけていない水道水を飲めるほど、水が美味しい地域ではありません。
 一度、薬缶で沸騰させて、生姜をおろして、混ぜて、簡易な生姜湯にすれば楽しめますが。
 チューブでもOKですが、それなりのものを求めると高いので、国産の、特に高知産の生姜が出回ると、それを冷凍庫に入れています。
 マグカップなど耐熱容器に冷凍したままの生姜を薬味用のおろしでおろして、熱湯を注げば完成です。
 風邪の引きはじめや、喉に違和感がある時は、蜂蜜を入れることもあります。


 カフェインを避ける都合上、チョコレートはもちろんですが、ココアなども制限しています。


 タバコは両親が吸っていたトラウマと昨今の副流煙などもあって、成人した時に一本もらいタバコをしただけで、吸っていません。
 どうしてもタバコの苦みが残って、食事が楽しめなかった、というところも気に入らなかったところです。


 アルコールは、料理酒として、それなりに購入しますが、必ずアルコール成分を飛ばしています。
 睡眠薬とアルコールの同時摂取は、危険すぎます。
 よく眠れる、という方もいますが、私の場合は真逆です。
 アルコール成分が1%以上あれば副作用の不眠が出て、36時間以上起き続けていたという打ち立てたくもない記録があります。
 当然ながら、アルコール入りの菓子類は全部、食べられません。
 洋酒入りのケーキは一切れであっても敵です。
 ノンアルコール飲料は気分として楽しめるので、たまに購入することはあります。
 誕生日や記念日などに一缶、飲めば満足です。


 公営ギャンブルは、音に過敏な体質なので、パチンコ店に行くことができません。
 目の前を通っただけでも、その騒音に耳をふさぎたくなるほどです。
 また人混みが苦手なので、オートレースや競輪や競馬といったものに手を出すことがありません。
 もっとも馬が走る姿は好きなので、馬券は買わないものの、特定の馬や騎手を応援することはあります。
 宝くじの倍率はパチンコ以下なので、夢が買いたい人以外はお勧めできない当選確率です。


 麻雀は嫌いじゃありませんが、雀荘に行けるはずもありませんし、これだけインターネットが発達しているのです。
 対戦相手には困りませんし、家庭用ゲームでも豊富に本数が出ています。


 統合失調症であれば、やんわりとではありますが、妊娠と出産は諦めるように言われています。
 何故なら、偶然にも妊娠したら、断薬をしなければなりません。
 長年に渡り飲んでいる薬には、当然、薬物依存をしています。
 その中で、十月十日耐えなければいけないのです。
 生半可な覚悟ではできません。


 環境因子が強いと言われていますが、母子の間に10%以上の確率で遺伝する病気でもあります。
 自分の子が将来、自分と同じ病気になるかもしれない。
 早ければ十代で発病して、治療を受けさせなければ悪化して、社会に適応できないような子どもが生まれるかもしれないのです。


 よほどできたパートナーがいなければ妊娠、出産、育児はできないでしょう。


 そしてまた、最近、話題になっているヤングケアラーです。
 重篤精神疾患を持つ母親という子どもを産むことになるのです。
 間違いなく、子どもは問題に気がつかずに、青春を棒に振って、私の面倒を見てくれるでしょう。
 そんな人生を歩ませるぐらいなら、私は子どもを産みたいとは思いません。


 国の少子化対策には申し訳ないのですが、私は子どもを出産するわけにはいかないのです。
 そういうのは子どもが欲しくても授からない夫婦への助成金や実の両親に恵まれなかったとはいえ、特別養子縁組という形で救われた生命のために使って欲しいと思います。


 虐待を受けたからこそ、私自身が、他人の子どもであっても、健やかに育って欲しいと思います。
 きちんと愛情を受け取り、権利として教育を受けて、時代を担う若者になって欲しいと願っています。


 最初に『働いたら負け』と思うのは等級の高い方でしょう。
 労働ができれば、最低まで障害者手帳の等級は落ち、支給されている加算がなくなってしまいます。


 私、個人としては、生活保護費を全額負担をされているのは心苦しいこともあります。
 実際、学生時代から労働をしていたわけですから、症状がだいぶ緩和されてきたこともあるので、毎月の収入申告が厄介ですが、派遣会社に登録したり、短時間でも労働ができるようなハローワークなどを通して、最初から精神障害者として、働きたいとは思っています。
 倉庫作業や清掃作業やベルトコンベアーを使った単純な労働や在宅ワークで人気なテープ起こしとか、素敵だなぁと思ったいたのですが、なかなか就業許可が下りない現状です。


 ちょっと減薬したら、大騒ぎになったようなタイプが、普通に働くことは無理ですよね。
 労働をしてみて、ストレスが増えて、結果、処方する薬が増えたら、本末転倒ですから。
 主治医の先生にも様子見されていますし、役所のケースワーカーさんにも就労については口にされません。
 むしろ無理をしないように、言われる側です。


 もしかして私の住んでいる行政区分で、働かせて、自殺でもされたのでは? と疑うほど、慎重派です。


 まず三食食事をしているか、とか。
 睡眠がきちんととれているか、とか。
 不安になったり、落ち込んだり(抑うつ状態になり引きこもり化していないか)、とか。
 あまりにも陰性の症状が重たすぎて、通院に支障が出ていないか、とか。
 処方通りに薬を服用できている、とか。
 いざという時に、血縁者や友人など、頼れる相手がいる、とか。
 義務教育中の子どもを持った親並みに心配されています。
 孤独死されたら困る、という面も大きいのだとは思いますが。


 単身世帯であり、結婚も、子どもを諦められて、受給中は社会的に偏見の目で見られてもかまわないのなら、生活保護を受けた方がいいですね。


 生活保護を受ける前にクレジットカードは一枚は、最低でも審査が受かっていてください。
 生活保護を受けている、という理由でクレジットカード会社から審査が通らなくなることも多いです。
 最悪、長年使っている銀行口座あれば、そこ経由で窓口で作る、という手段もあります。
 デビットカードなら作れる可能性があるので、一括で即座に引き落としで大丈夫なら気にせずに。


 住居の保証は生活保護に入っているのですが、保証会社の審査が通らない場合もあります。
 特に精神障害者の等級が高い、となると保証人になってくれる保証会社ができない場合があります。
 その場合、血縁者や連帯保証人になってくれるような知人がいないと、住居の確保もできなくなります。
 印鑑証明を求められることも多く、印鑑証明を役所に出して、賃貸を更新する度に、保証人になってくれた人に直筆のサインと印鑑を押してもらい、なおかつ同時に印鑑証明を発行してもらわないといけません。


 ケースワーカーさんは抱えている件数が多いので、問題のあるような世帯でなければ、しつこく訪問はありません。
 コロナ渦だった頃は、一年に一度、顔合わせに玄関口で家庭訪問で、残りは電話での確認でした。
 コロナが第五類になっても、こちらが睡眠障害を抱えているのを知られているので、緊急連絡先に指定している携帯電話に出られなかった場合は、後日、電話があり家庭訪問の日時が決まることがあります。
 また女性の受給者に男性のケースワーカーが担当になると、性的な事件になるかもしれない、という風潮があるのか、扉を開けたままで、一歩も侵入しないまま、現状の確認をされます。
 だいたい年に四回もあればいい方です。
 一部の世帯だけ、民生委員さんの立ち入りや指導、毎月の家計簿のチェックがされるみたいです。
 無収入であっても、無収入だった報告が年に一回、義務付けられています。
 書類にサインと印鑑を押すだけではなく、銀行口座もチェックされます。
 そこで受給額以上の金額を貯金している場合はトラブルになります。
 もちろん、事前に家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、場合によっては電子レンジ、炊飯器、ガステーブルなど)を購入予定だから、貯めていることを伝えておけば大丈夫です。
 いきなり保護の打ち切りにはなりません。


 受けるメリットは行政区分によって違うのですが。
 国民年金の支払い不要(これはデフォルト)。
 住民税などの地方税が不要(これはデフォルト)。
 医療費が免除(前述のように病院や薬局は指定されます)。
 あの悪魔のようなNHKの受信料は無料(手続きが必要です)。
 水道料金の減額。上下水であっても大量に水を使わなければほぼ無料(水道局との手続きが必要です)。
 バスなどの公的料金を受給書並びに障害者手帳を見せることによって減額(公開処刑ですけど)。
 国立の美術館、博物館などは、割引料金であったり、無料になったり、予約が必要な企画展でも滑りこみで入れてもらいます(障害者手帳を見せることが必須)。
 携帯会社の大手三社は各自、障害者割引のプランがあります。

 
 一円でも収入があったのに、申告をしなかった場合は、悪質だと判断されて、即座に生活保護は打ち切りになります。
 しかも過去に国が払った受給額の全額返還を求められます。


 有名なところだとメリカリ、ヤフオクなどに不用品を売ったら、赤字ではなく、定価以上の価値がついていしまった。
 ブックオフハードオフで不用品を引き取ってもらったら、現金収入があった。
 誕生日や記念日にamazonなどのギフト券(金券)などを貰ってしまった。
 兼業農家をしているご近所からお裾分けで、お米や野菜や果物などを貰ってしまった。
 全部、収入です。
 もちろん収入申告をきちんとすれば、問題はありません。


 病院や不動産会社が癒着している可能性は否定できません。
 生活保護の受給者は取りはぐれがない、という理由で、やたらと検査をする病院もあります。
 血液検査、尿検査、レントゲン、胃カメラMRI検査などなどをされた挙句、生活環境に問題があった、とか、自律神経の乱れがあって一時的なもので、重篤な病ではない。と半年間もかけて通わされて診断されたこともあります。
 あるいは精神科医がチャレンジ精神が旺盛だと、認可さればかりの新薬の実験台になることもあります。
 当然、薬価も高く、国ができるだけジェネリックを使うように、というお達しも無視されますし、被検体扱いに近く、安定した投薬治療からは遠ざかると思います。
 精神科で出される薬は即効性のあるものも少なくはないですが、薬物依存にならないように、軽めの薬や分量からスタートするものです。
 2週間は体に馴染むまで、副作用の方が多く出ることもあります。
 大麻とか覚せい剤の方が可愛げのある薬があっさりと出されるので、抑うつ状態の方でも体質によっては統合失調症の陽性反応のように、幻聴、幻覚が出る場合もあります。


 取り急ぎ、生活保護を受けようとしている精神病の方向けの記事を書きました。
 ブラック企業などに勤めて、心も体も壊し、貯金もなく、失業してしまった人の一助になれば良いと思います。