soraの日記

統合失調症を抱える患者の備忘録

好きだから辛い

 自分の考えをまとめるために文章を打つ。
 精神が不安定だから、
 書き出してみないと、本当に自分が思っていることなんてわからない。
 だから、毎日、色々なことを文章にする。
 それが少しずつ残っていって、降り積もっていく。
 ときたま、それを読み返して。
 そのときの自分の感情を拾っていく。
 記憶はあいまいで、ほんの少し前までのことを覚えていられないから。
 記録が残るのは、とても嬉しい。

 
 どうして、忘れてしまうのだろう。
 嬉しかったこと、しあわせっだこと。
 悲しいこと、辛いことは、こんなにリアルに感じるのに。
 確かに幸せだったころの記憶が、思い出せない。
 記録の中の自分は、とても幸せそうだから。
 余計に、思い出せないことが苦しい。

きっと、もっと、自分を表現したかった。

 絵を描くことも中途半端で、
 音楽的な才能もない。
 外向的な性格ではないから、
 みんなの前に立つことも苦手。
 そんなsoraにとって、話を書くというのは
 大切で、かけがえのないもの。
 息をするように自然で、
 失ってしまったら、辛い。
 soraの話を読んで、何かしらの共感があって、
 それが人と関わりを持つということ。
 だから、話を作り続けていた。
 自分のために。

話作りは孤独な作業。

 自分ひとりで、完成するまで黙々と作業する。
 書きあがるまで、どんな苦労したとしても、
 全然、他者には関係ない。
 結果だけが評価される。
 スポーツや、音楽ならば、その経過である練習も評価される。
 努力する姿を、誰かは認めてくれる。
 でも、文章は違う。
 書きあがるまで、何の価値もない。
 そして、残酷だ。
 書きあがったものにも、価値がないことが多い。
 ……完全に自己満足だ。

書けない苦しみ

 書きたいのに、話が書けなくなる。
 書いたのに、納得できなくなる。
 書いたもの全てを廃棄したくなる。
 それらが始まると苦しい。
 他人にはわからない。
 ちゃんと話になっている、と言う。
 でも、自分で納得ができないのだ。
 理由はわからない。
 それは唐突に始まる。