soraの日記

統合失調症を抱える患者の備忘録

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『本当の自分』探し
 最初にこの質問を見て、
 出版関係の話かと思ったの馬鹿はsoraです。
 十年ひと昔、と言うように、
 時代によって好まれる言葉が違うそうです。
 今はわかりやすく、やさしい文章が好まれているそうです。
 「アイデンティティの確立」が「本当の自分探し」と
 言うようになったそうです
*1

 さて、本当の自分とは……
 まずは辞書的に

 人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自我の統一をもっていること。

 自己実現とも言いますね。
 教科書には、そんなこと書いてありました。
 つまり「自分は自分である」と言う認識に到るまでの道が
 「本当の自分」探しになるわけです。
 思春期の葛藤ってヤツですね。
 soraはわりかし遅めの反抗期だったもので、
 二十歳になる直前まで、ゴタゴタしていました。
 そして、現在に到る……。
 参考にならないTBですなぁ。


 ちなみに、反抗期がないと人間大きくなれません。
 大人(社会)に反発しとかないと、
 「こんなはずじゃなかった……」と後で言うことになりますから。
 法律と世間が許容している間に、
 一通りのことは済ませておいた方が得策です。


 アイデンティティの確立は近代社会たるゆえんです。
 通過儀礼の形骸化が招いた、負の産物です。
 200年前ぐらいなら、ある日突然、大人になったので、
 子どもから大人になるのに、理由はいらなかったのです。
 すっぱりと、子どもから大人になったんです。


 今は親(大人)がいつまでたっても、
 子離れせず、甘やかしているので、
 子どもの巣立つ能力が減ってきているのです。
 甘やかすのと、愛情を注ぐのは違うんですよ。


 とりあえず「本当の自分」は肯定することが目標なので、
 否定するところから始めると、永遠に答えは出ません。
 文学をやっている人たちは、みんな「精神病」*2なので、
 参考にするのはとてもステキですが、
 鵜呑みにすると痛い目にあいます。

*1:元ネタを忘れてしまった。だいぶ前にそんな本が出ていたんだけど

*2:作家論なんてやるとわかるけど、神経症、うつ病のオンパレード。近代作家にろくな人間はいない